新年度が始まり、4月に入社した新入社員たちが少しずつ職場に慣れ始める頃。
「配属後も順調に仕事を続けてくれるだろう」
「そろそろ戦力として育ってほしい」
そんな期待をかけながら、日々の業務に向き合っている企業も多いことでしょう。
しかし近年、入社1〜3ヶ月で早期離職する新入社員が増えているという声を、私たちは愛知県内の企業様から数多くいただいています。
「研修したのに辞めてしまう」問題の根本原因
多くの企業が4月に集合研修を実施し、ビジネスマナーや会社のルールを一通り伝えたはずなのに、なぜ辞めてしまうのか。その原因の一つは、配属後の「孤立」と「不安」にあります。
新入社員にとって、社会人生活の最初の数ヶ月は、慣れない業務、人間関係、成果へのプレッシャーなど、ストレスの連続です。最初の研修で「こうあるべき」と教えられても、実際の現場はその通りにいかず、理想と現実のギャップに戸惑い、気づけば心が折れてしまう…。
こうした壁に対処できていない企業ほど、早期離職率が高まる傾向があります。
だからこそ、今注目されているのが「フォローアップ研修」なのです。
特に製造業が多い地域愛知などでは教えることができる先輩社員も少ない傾向になり、フォローアップ研修を依頼するケースが増えており、弊社においても、実感しております。
フォローアップ研修が果たす3つの役割
フォローアップ研修とは、4月の初期研修から一定期間経過後に実施する“振り返りの機会”です。私たちSecondEffortでは、特に6月〜8月にかけての実施を推奨しています。
この研修が果たす主な役割は次の3つです:
- 現場で感じた不安や疑問を言語化し、整理できる
→「一人じゃない」と感じる場が、新入社員の安心感につながります。 - 実務に即したスキル・考え方を“改めて”学べる
→最初の研修ではピンと来なかった内容も、経験を経て腹落ちするようになります。 - 自身の成長を実感し、モチベーションを立て直せる
→「ちゃんと成長している」という認識が、離職の歯止めになります。
とくに愛知県では、製造業や営業系の企業が多く、OJT中心で「現場に放り込んで慣れさせる」育成風土が根強く残っています。しかし、その方法では「分からないことを聞けずに自己解決できない」新入社員が置き去りになってしまう危険性があるのです。
フォローアップ研修の内容(一例)
SecondEffortでは、愛知県内の企業様向けに、以下のようなフォローアップ研修を実施しています:
- 入社後3ヶ月のふりかえりと「気づき(できていること”と“できていないこと”)」の共有
- 業務の進め方・報連相の改善ワーク
- 配属後の悩みをグループで共有し、解決のヒントを得る
- 成長実感を可視化し、今後の目標を立てる
研修は全体講義とグループワークを組み合わせ、内省と他者の視点を取り入れた気づきの連鎖をつくる構成です。
「自分だけじゃなかった」「みんな頑張っている」
そんな気づきが、職場への定着と前向きな姿勢を引き出します。
最後に:フォローの設計が“定着率”を決める時代
「採用して終わり」ではなく、「定着させて一人前に育てる」さらには「活躍してもらう」までが企業の責任です。
とくに新入社員は、「きちんと見てもらえているか」「評価されているか」を非常に敏感に感じ取ります。何も声をかけなければ、「自分なんて必要とされてない」と思ってしまう可能性すらあるのです。
愛知県内で新入社員の定着に課題を感じている企業様は、ぜひ一度、フォローアップ研修の導入をご検討ください。
SecondEffortでは、各社の業種・人数・育成方針に応じたオーダーメイド研修をご提供しています。
お悩みや状況に合わせたご提案をいたしますので、お気軽にご相談ください。